私の通った高校の最寄り駅には
世界堂がありました。
初めてこの
「スゴすぎる画材屋」に行った時
「目に映る全ての画材を
買ってしまいたい!」
と思うほどテンションが
上がったのをよく覚えています笑
浪人生時代も美術予備校の帰りに
友達と世界堂に帰りに寄って
「試してみて良かった画材」
を紹介しあったのは
今でも良い思い出です。
※この頃の
片っ端から画材を実験した経験は
今でも生きています。
そんな私ですが
今はあまり世界堂に行きません。
なぜなら今でも
世界堂に行くと財布のヒモゆるゆる
になりますし
何より、時間を忘れて画材チェックに
夢中になってしまい
「時間が溶けていく」
からです笑
今となってはそこまで
お金の無駄遣いをすることは
なくなりましたが
高校生、浪人生の時期、
何も知らなかった
無邪気なあの頃は
邪道の画材
粗悪な画材
おもちゃっぽい画材
などなどたくさんの
「買わなくて良い画材」を
買ってしまったものです。
どんな画材かを知らないで
買って使うと
ちょっとダサい画材にも
手を出しまくっていたわけです。
そして私より画材に詳しい
先輩や先生に
その画材を使っているのを見られ
「ああ~その画材ねぇ…汗」
みたいなリアクションを
されていました照
また「技法材料論」を何も
知らないせいで
NGな画材の組み合わせ
で絵を描いたり
正しい使い方を知らずに
台無しにした高価は画材も
数知れず…
浪人生なのにクサカベの
最高級油絵の具GUILDを使って
“いろいろな意味で”
仲間や講師に驚かれたのは
良い思い出です笑
そしてキャップが開かなくなった
そのチューブをライターでアブって
キャップが変形してしまったのは
悪い思い出です笑
他にも
目玉が飛び出るような値段の
ラファエル製のコリンスキーの筆を
アルキド樹脂でカッチカチに
固めてしまい
使い物にならなくなったり
などなど
「技法や材料の知識」がゼロ
だったせいで
結構なお金、材料を無駄にして
しまいました。
反省です。
このような「画家の黒沼の黒歴史」
から皆さんが学ぶべき教訓は
技法材料の基礎を学び
何を買えば良いのか?
何が「王道」の描き方なのか?
こういった知識を得るべきだ
ということです。
我々の描く絵は
常に「素材」なのです。
油絵は最初の一筆から、完成の瞬間まで
キャンバス+油絵具なわけです。
今回お話したことは難しい話に
聞こえたかもしれませんが
知れば大したことはありません。
ただ残念なのはこういう
マニアックな画材の話は
調べても出てこないのですよねぇ
最後までお読みいただき
ありがとうございます。