こんにちは!画家の黒沼です。
今回は画家の皆さんから最もよくいただく
質問の1つ【絵の値段の決め方】について
以下の7つの切り口でガッツリ解説していきます。
①欲しいと思われる値段
②絵の値段の計算式
③小さい絵は割高、大きい絵は割安に調整
④特殊な技法の話
⑤画家の取り分(マージン)の話
⑥紙の作品の値段の決め方
⑦値引きサービスの実例
◆①欲しいと思われる値段
いくら高い値段を掲示しても
実際に全く売れていないのでは
意味がありません。
例)80歳のベテランだから10号で300万円
みたいな“売れそうもない”値付けは無意味なのです
現実的にお客様が購入できる
値段を付けることが重要です
※過度な安売りはNGです
◆②絵の値段の計算式
号数×号単価(1号いくら)+額の値段
これが基本です
※初心者は1号1万円くらいでスタートしてみると良いでしょう。
◆③小さい絵は割高、大きい絵は割安に調整
小さい絵は良く売れるので2割増
大きい絵を買いやすくするために2割引
のような調整が実際にはされています。
10号以上は割引価格、SM以下は割高価格
で調整している画家が多い印象です。
◆④特殊な技法の話
金箔や高級な天然岩絵の具など
画材自体が高価な場合
絵の値段に材料の値段を上乗せすることがあります。
細密画のように小さくても時間がかかる技法の場合も
割高な値段で販売することは多いです。
◆⑤画家の取り分(マージン)の話
会場で絵が売れた時、絵の売上の100%が
画家に入るわけではありません。
画家4割、会場3割、画商3割
のような形で利益折半することがほとんどです。
※この画家の取り分を考慮して絵の値段を決めましょう。
◆⑥紙の作品の値段の決め方
水彩、鉛筆画、パステル画など
紙の作品は油絵やアクリル画よりも
安く販売する慣例があります。
※耐久面での不安が原因のようです。
油絵の3割~6割くらいの値段で販売する方が多いようです。
※版画や複製画のような複製可能な作品も
同様に安く売る慣例があります。
◆⑦値引きサービスの実例
・2点以上購入の場合
・30万円を超える絵の場合
↑のような場合、サービスで
「消費税の分お値引き」
のような値引きをさせていただくことがあります。
お得意様へのサービスですね。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
それではまた次回までさようなら~