熱いエネルギーほとばしる
カラフルなポスターに引き寄せられ
ふらっと立ち寄った
地元の美術館では2つの展覧会が
開催されていました。
まずは無料で見れる入り口からほど近く
展示室でやっていた
地元の高校生の絵を集めた展覧会を
見ることにしました。
■楽しげでここちよし
公園のベンチで仲良しグループ4人の
高校生が固まって座り
楽しげにおしゃべりしている
そんなアクリル画が入口付近の
1番目立つ場所に展示してありました。
水性絵の具らしいカラッとした発色で
晴れた日の屋外の風景特有の
ハイキーでどこまでも明るい色彩設定で
どこまでも明るい表情の高校生4人が
描かれており
これは確かに「展覧会の目玉」になる絵
だなぁ良い絵だなぁと
いきなり初っぱなから
グッときてしまいました。
■ほとばしる熱いパトス
展示室の中に入っていくと
結構な数の作品がところ狭しと
展示されていました。
もちろん全部が全部
明るい作品ではなく
学生時代ならではの
視野の狭さから来る
物憂げな雰囲気の絵もあり
それもまた可愛らしい味わい
があるなと思ったのですが
どの作品もヒジョーに高校美術部らしい
モノづくりや表現への思いや情熱が
ほとばしっていました。
そして何より印象的だったのが
「作りが非常に丁寧」
これです。
■現実的な苦労、政治的な計算などない
〇公募で目立つための計算
〇社会で揉まれた末作品から滲み出る陰鬱な抒情性
〇現代日本にいながら60年代NY風の現代アートを作ってしまう悪癖
〇美術市場のトレンドを意識しつつも中途半端な出来栄えの作品
などなど
今の日本の大人の画家の絵から
ついうっかり出てしまう腰の引けた雰囲気
こういったものが全くない非常にフレッシュで
さっぱりした作品ばかりでした。
普段私はこういう、純粋で素朴な作家性を
ほめちぎる人たちがあまり好きではないのですが
今回ばかりは久しぶりにフレッシュな絵を
見せられてグッときてしまいました。
■やっぱり花鳥風月+人
さてさてひとしきりグッときて
アツい脳で絵画鑑賞が終わったところで
今度は冷たい脳で鑑賞をしてみました。
分析タイムです。
高校生の描いた絵を展示した今回の
展示では
なんと!
抽象画は1枚もありませんでした。
現代アート的なインスタレーションも0です。
なんと全て具象。
そしてモチーフは
花、動物、風景+人
あとアニメ&マンガ風のイラストや
立体作品もありました。
花鳥風月+人+アニメ&マンガ
これがやっぱり、
現実的な苦労、政治的な計算など知らない
フレッシュな状態の日本人の
等身大の造形感覚なのだなぁ
としみじみとした物思いにふけった
1日だったのでした。
■隣の大学教授の展示はスルー
隣の「有料」の展示室では
なんと!たまたま
私がお世話になった美大の教授が
ポスターに選ばれたグループ展をやっていたのですが
ぶっちゃけ入る気分になれませんでした。
たった今、高校生の絵にもらった
フレッシュで底抜けに明るいエネルギーを
そのまま家に持ち帰りたかったからです。
ぶっちゃけ、隣の大学教授の展示室は
入口に立った瞬間に
現実的な苦労、政治的な計算
〇公募で目立つための計算
〇社会で揉まれた末作品から滲み出る陰鬱な抒情性
〇現代日本にいながら60年代NY風の現代アートを作ってしまう悪癖
〇美術市場のトレンドを意識しつつも中途半端な出来栄えの作品
などなど
今の日本の大人の画家の絵から
ついうっかり出てしまう腰の引けた雰囲気
これをプンプン漂ってきたから
あまり見たくなかったのです。
腐敗した政権
この言葉から漂うような、陰鬱で弱弱しい
生命力に欠ける空気を感じたわけです。
■エネルギーで勝てない
いっくら構図が上手くても
色使いが巧みでも
コンセプトが練りこまれていても
モノづくりや表現へのアツいエネルギー
が閉じ込められた“丁寧に作られた”絵には
エネルギーの面で勝てない
そんなことを感じた1日でした。
■高校の部活や文化祭のようなもの
自分がイメージした作りたいものを
思いっきり作る!
そして大きな会場で展示する「次の展示」
までに絶対に完成させる
そして搬入の時に展示会場で
美術部仲間で苦労話でワイワイ盛り上がる
会期中は見に来てくれたお客様が
自分の絵の前で立ち止まって
目がくぎ付けになる姿をみて
柱のカゲでニヤリと笑う
そんな高校美術部の文化祭や
「県の美術展」のような
楽しい展覧会を現在企画中です。
会場は都内、山手線圏内の
高級レストラン。
展示だけでなく、販売もしますし
土日にはアートイベントも開催予定
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