まず画力！は必要なのか？

「絵画教室の先生になりたい！」

「個展を2年後に開きたい！」

「黒沼さんの描き方を学びたい！」

3人の画家からこんな“将来の夢”
を聞くことが出来ました

今回はこの3名の
アツい画家さんの物語を紹介しつつ

「まず画力を身に着ける！」
は正しい考え方なのか！？

について

アツく考察していこうと思います。

■黒沼の予想が外れました恥

1年間画家の黒沼の元で
マンツーマンで指導を受ける

そんなコンセプトの個別指導コース
の初回面談がつい昨日

全員終わりました。

この個別指導コースは

生徒さんが自由に
学びたい内容、達成したい目標を
設定して

黒沼が全力で、1人1人にマッチした
カリキュラムを作りzoomなどで
ガッツリ1年間マンツーマン講義をする

というものなのですが

私の予想に反して

「まず描き方を学びたい」
「まず画力を身に着けたい」

そんな生徒さんが多かったのです。

※黒沼は「絵の売り方」「オンライン絵画教室の立ち上げ」
のような要望がほとんどだと予想していましたが

なんと！参加者の半分が

描き方の個別指導を
希望したのでした！！！

■絵画教室の先生になりたい！

1人目の生徒さんは

「絵画教室の先生になりたい！
でも絵画のキソがないので自信がない」

そんな状態の生徒さんでした。

今は週に1回地元の絵画教室で
アクリル画を学び、静物モチーフを
描いているようでした。

おしゃれなワインボトルや
ゴツゴツした流木
ハンドメイドのバスケット
鮮やかなブルーの布

などなどを組み合わせた
静物モチーフを組んで

生徒みんなで囲んで描く

そんな高校美術部で描かれたような
楽しげな雰囲気の絵を見せてくれました。

きっとこの生徒さんは今
自分の生活の楽しみになっている
絵画教室を

自分でも始めることができたらなぁ

という夢を持っているのだなぁ

と話を聞いて思い
思わずホッコリしてしまいました。

絵画教室の先生になるために
まずは画力を身に着けたい！

これは素晴らしいモチベーションですし
応援したいなと思いました。

■個展を2年後に開きたい！

お次の生徒さんは

今趣味で描いている絵を
グレードアップさせて

2年後には個展を開きたい！

そんな思いを持っている画家さんでした。

この方は絵の「技術」に
コンプレックスがある方のようでした。

「形をとる時に写真からトレースしたらズル」

そんな不要な罪悪感、後ろめたさ
を持っている方でした。

確かにマンガのように形のデフォルメが
表現に直結している技法の場合

形をそっくりトレースする(トレパク)

これは問題かもしれません。

しかし、実際リアル系の絵画の場合
トレースは「常套手段」ですらあります。

ホキ美術館に収蔵されているような
第一線で活躍する写実作家も

写真をトレースして下絵の線を
描く方も少なくありません。

みたいな話をすると

この画家さんは
“心の痛み”が少しとれたようで
明るい表情になっていきました。

このように、「絵画のキソ技術」が
身についてない私は

ズルをしてる
個展を開く資格はない

みたいな“間違った思いこみ”を
している画家さんも少なくありません。

ただ、画力が身につくと
こういう罪悪感や後ろめたさを
力強くハネのけて自由に描けるようになる

これも確かです。

自信をもって個展を開けるようになるために
画力を身に着けたい！

これも素晴らしいモチベーション
かと思います。

■黒沼さんの絵の描き方を学びたい！

さてさて、今回zoom個人面談をしていて
1番嬉しくなってしまったのは

この3人目の画家さんの時なのです。

この方は私の絵画技法

黄金背景技法×アクリル画

この描き方をマンツーマンで教わるために
参加を決めてくれたようでした。

「黒沼さんの絵の描き方を学びたい！」

画家として最も“言われて嬉しいセリフ”の一つ
かもしれません。

実は私の使う黄金背景技法はかなりマニアックな技法で
元々は中世のヨーロッパのキリスト教絵画(イコン)で
使われていた絵画技法でした。

この伝統的な技法は油絵の登場とともに
廃れ、マイナーなものになり

今となってはあまり知る人のいない
技法となったのでした。

私が学生時代から気に入って使っている
このマニアックな絵画技法を学びたい！

そんな画家さんと出会うことができ
本当に嬉しく思いました。

画家の○○のような絵を描けるようになりたい
そのために絵の技術を身に着けたい！

これも立派なモチベーションだと思いました。

■画力は画家に自信をくれる

さてさて、ここまでお付き合い
いただきありがとうございました

〇絵画教室の先生になるために
〇自信をもって個展を開くために
〇描きたい絵を描けるようになるために

などなど、「画力を身に着けたい理由」は
3者3様だったわけですが

まぁ彼らの話を聞いてしみじみ思ったのが

「画力は画家に自信をくれる」

これです。

これは確かに間違いない、
疑いようのない事実です。

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