【売り絵論争】好きに描いちゃダメですか?

こんにちは画家の黒沼です。

今回は最近よく頂く質問の回答を
シェアしようと思います。

最近こんな質問をよく頂きます。

「自分が描きたい絵とお客様に欲しいと思われる絵が
一致しない場合、どうすれば良いでしょう?」

「売れるために売りやすい絵ばかりを描くのは
嫌になってしまいます…」

こういった質問です。
こう言う気持ちは本当によくわかります。

今でこそ私は展示販売を前提にした作家活動をやり
「売れる絵」を描いているわけですが

美大に入ったばかりの頃はそうではありませんでした。

ミニマルな抽象画を描いたり、
シュールレアリスムのような絵を描いたり
知り合いの子供の誕生日にケーキの絵を描いて送ったり

いろいろ実験していたわけです。

公募に出したり
美大の講評で意見を聞いたり
現代アートっぽいことをやってみたり
美術の専門家ではない知り合いに意見を聞いたり
百貨店美術画廊で売ってみたり

などなどそうやって
いろいろやってみる中で

「今の時代を生きる画家として
社会的に意味のある活動」とは何か?

これを考えたわけです。
それの最もわかりやすい回答が

「絵を売る」だったわけです。

美術の専門家しかいないような
どこまでも閉じたマニアックな場所で

作家活動を続けることに意味を
見出せなかったわけです。

そんな私があえて皆さんに
お伝えしたいのが以下の回答です。

少々どぎつく聞こえるかもしれませんが
ご容赦ください。

あなたが芸能人や人気YouTuberのような
影響力を持っているのなら、なにを描いても売れると思います。

もしそうでないなら、お客様の都合を知るべきでしょう。

お客様は基本的に作家が内に秘めた思いや制作テーマよりも

「飾りたい!」「所有したい!」「マネできないくらいスゴい!」
と思えるか否かで購入を決めます。

日本では花鳥風月、つまり花、動物、風景を描いた絵は
飾りやすく人気が高いです。

実際にアートフェアや百貨店美術画廊など
販売を前提にした場所で売れている絵を見ると良くわかると思います。

売るためには敢えて自分のスタイルを変えないとダメ

ということはないかと思います。
そこは個人の自由です。

しかし、市場での人気や傾向に配慮せず、
「描きたいように描いた絵」は多くの場合、

「誰も所有したいと思わない絵」に
なってしまいやすいです。

そして、そんな絵を売るのはもちろん難しいです。

すると、売れない状況が続き、活動資金を
調達できなかったり、やりがいを失ったりして、
結果的に市場から追い出されることになったりします。

市場の健全な競争原理によって結果的に

①市場性を意識して「所有したい」と思われる絵を描く
②売れなくても良いので趣味で絵を続ける

の2択を迫られるのです。

また、個人的には

「花鳥風月」を描いたら、
個性を発揮できない

そんなことを言う作家は
ただの実力不足だと思います。

実力のある作家は
モチーフが何であれ、技法が何であれ、
その人の世界観を感じる

【その人にとっての売れる絵】を
仕上げることができます。

歴史上、巨匠と言われる人はどんなに
前衛的な作風の人であっても、

誰かが「所有したい」と思い、
その作品を評価したから名前が残っています。

その誰かは王様であったり、
富豪で会ったり、美術館であったり
するかもしれませんが

市場での人気や傾向を考慮しても、
自分の世界観を出せるような懐の深い作家のみが
「売れっ子作家」として残り、

それ以外は市場の仕組みで結果的に
「趣味で描く人」に転落させられる

というのが現実かと私は思います。

私は「原画の販売」という手段で社会と関わる道を
選びましたが、それが全てではありません。

よくTwitterやYoutubeなどで

「こんなもん作ってどうすんだ!?
でもメチャクチャ面白い!」

こう思わせてくれる作品が
バズってたりしますよね。

このように今の時代を生きる作家が作った作品で
決して部屋に飾りたい作品ではない
けど影響力を持っている作品はあります。

そして影響力を持てるのならマネタイズ方法は
いくらでもあります。

つまり経済活動にも参加できうるわけです。

影響力があって経済活動にも参加しているのなら
社会的に意味のあることをやっている
現代の画家いっちょ上がりなわけです。

皆さんも是非自分の作家活動が
どのように社会的に意味を持ちうるのか?
考えてみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた次回までさようなら~

追伸

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