○○ギャラリーという
会場から展覧会の
お誘いが来ました。
せっかく私の絵を
評価してもらったので
出展してみたいのですが
出展料が20万円かかる
らしいので迷っています…
こんな質問を画家志望の方
からよく頂きます。
非常に残念ですが、
高額な出展料をとるような
会場での展示はオススメしません。
残酷な話ですが、こういった会場は
「出展料さえ払ってくれれば誰でも良い」
と思っていることが多いのです。
本当にあなたの絵に可能性を感じ、
自分の会場で売る自信のある
ギャラリーは、
高額な展示料金などとりません。
出展料は画家からとらず
自分の会場で絵を売って
利益を出し、その一部をもらう
というやり方をとるわけです。
なので基本的に
高額な展示料金をとる会場で
やる意味はないわけです。
さてさて、そうは言っても、
やってくるお誘い全部を断るべきだ！
と言うつもりはありません。
参加してもお金を失うだけで、
何の実績にもならず、
コネもチャンスもつかめない
「損なお誘い」もあれば
少ない経費で絵が売れたり、
コレクターさんやキュレーターと繋がれる、
次のチャンスもやってくる
「お得なお誘い」もあるわけです。
これを見分ける
ポイントとして私は
①どの程度絵が売れるのか
②どんなチャンスがつかめるか
③良いコネはつかめそうか
④ブランディングに役立つか
この辺りを考えて、出展料に見合う
価値があるのかを考えます。
一つずつ解説していきます。
①3万円の経費をかけて
絵が100万円分売れて、
その7割の70万円が
画家に振り込まれる
そんな展示ができそうな会場なら、
言うまでもなく参加すべきでしょう。
これはわかりやすいですね。
②フリーランスや経営者が利用する
コワーキングスペースで
安い展示料金で個展ができる。
こういったケースでは、経営者に
あなたの絵を見てもらえる
可能性が高いわけです。
絵が売れる事はもちろん、
オイシイ別の仕事につながる
可能性もあるので
そんな展示ができそうな
会場なら参加すべきでしょう。
③有名な作家が数多く参加する展覧会で、
オープニングパーティーでは
コレクターさんやキュレーターを呼んで、
大々的なイベントをやる
こういったケースでは、作家仲間、
コレクターさん、キュレーターさんなど、
様々な関係者と知り合うことが出来ます。
そんな展示ができそうな会場
なら参加すべきでしょう。
④あまり絵が売れそうもない会場
であっても私は展示に
参加することがあります。
それが美術館などの
由緒ある会場での展示です。
ちょうどこの文章を書いている今、
美術館での展示に向けて
準備をしているところなんですが
この会場はおそらく絵が売れません。
百貨店美術画廊などの商業施設
とは異なり、絵を買う顧客リストを
ストックしていないからです。
ひょっとしたら絵が1枚も売れず、
経費が丸ごと赤字になる
なんてこともあるでしょう。
しかし、長期的に見れば、
この絵が売れそうもない
美術館での展示でも、
金銭的にプラスになると
私は考えています。
私は現代の画家として
ブログやYouTube、メルマガや
オンラインスクールなど、
様々なオンラインメディア
で発信しているので
美術館で展示したこともある画家
という肩書き(事実)や証拠画像は、
ブランドイメージアップに
つながるわけです。
これまで私は百貨店美術画廊を
中心とした最前線のアート市場での
経験や販売実績を生かし
画家向けに「絵を売る方法」
「売れる絵を描く方法」を指導してきましたが
もし私がアート市場での経験や
販売実績が何もない画家だったら
これほど生徒さんを集めるのは
難しかったと思います。
まあ言ってしまえば、百貨店美術画廊
というブランドイメージの力が
効いているわけです。
ここに美術館という
ブランドイメージの力を
新たに加われば
今以上に生徒を
集めやすくなると思うわけです。
さてさて、今回は参加して損する展示、
得する展示、これを見分ける上での
ポイントを紹介してきました。
この展示は
本当に画家のためになるのか？
こういう視点で色々な
アートイベントを見るクセを
普段からつけておくと
騙されたりせず、余計な損をせず、
より意味のある作家活動を
やっていくことができると思います。
最後まで読んで頂き
ありがとうございます。
それではまた次回まで
さようなら～
追伸
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