今回は
「ビジネス苦手な画家が多いワケ」
というテーマでお話していきます。
「良い絵を描くのに、
自分でチャンスつぶしてるなぁ…」
こういう“もったいない才能”を
これまでに何度も見てきました。
こういう「売り出し方」さえ学べば
絵が売れるようになる
画家さんは本当に多いんです。
「良い絵を描くのに
ほんっともったいない!
でも、あなたは悪くないんです!
しょーがないんです!」
というお話を今回は語って
いこうと思います。
これまで私は、日本全国の百貨店で
100枚以上絵を売ってきました。
そして、そういった経験を生かして、
いくつもオンラインスクールを作り、
500名近い画家さんに指導をしてきました。
もちろん、まだまだアートの世界でも
ビジネスの世界でも“ひよっこ”だなぁ
と思うわけですが
“それなりに”アートもビジネス
やってきたわけです。
そんな私が思うのは
アートとビジネスって、
なんだかんだ言って
ぜーんぜん違うルールで
回っている世界だ!ということです。
※もちろん、共通する
部分もあります。
「“人”をグッと来させる、値段以上の
“価値”を生み出して社会に出す。」
これが私が見出した、
アートとビジネスの共通点です。
ここからはアートとビジネスの
「全く異なる部分(相違点)」
を解説していきます。
時間効率
私は主に
①原画の制作&販売、
②オンラインスクールの販売
この2つの活動をしています。
①は正直言って時間効率最悪です。
100%最低賃金割ってます。
でも
チャッチャと描いて、
売れる最低限のクオリティーで絵
を完成させて売ってしまう
これじゃあ、そもそも絵を描いている
意味がないので“時間効率の悪さ”は
許容しなくてはいけないわけです。
そしてリスキーです。
原画の販売は売れるまで収入0です。
しかし、我々画家はお金のために
生きているわけではありません。
画家にとっては
時間効率や収益性よりも
“夢中になれることに時間を使う”
事の方が重要なワケです。
①原画の制作&販売
コレはぶっちゃけ
時間効率最悪なワケです。
これとは対照的に
②オンラインスクールの販売
コレは時間効率最強です。
一度仕組みを作ったら、ブログにアクセスが
集まり始め、自動配信で
講義動画が配信されます。
まあ時代にあったビジネスなので、
効率が良いのは当たり前ですが、
正直退屈な部分はあります。
絵を描いて販売して
いる時の方が楽しいです笑
費用対効果
お次は
費用対効果のお話です。
①原画の制作&販売
この活動をやるために
私は1回の展示で
4万円~10万円の経費
を使って準備をします。
そして100万とか200万とか
絵が売れてその半分が
画家に振り込まれる
みたいなビジネスなわけです。
まあ当たれば良いですが、絵が売れなければ、
経費が丸ごと赤字になったりします。
これに対して
②オンライン絵画教室の販売
ブログやYouTube、Twitterなどで
集客すれば、0円でウン十万円の利益が毎月でます。
経費をかける場合でも
インターネット広告を毎月50万円
広告費を払って200万円売り上げて、150万円利益
みたいな世界なわけです。
(この数字は実際の私の調子の
良い月の数字です。)
まあ、感じ悪いですが、
費用対効果バツグンなのです。
こんなに利益率の良いビジネス
は珍しいと思います。
お客さんの目線
まだあります。
“お客さんの目線”です。
①原画の制作&販売
これは、
お客様の目線40%私の思い60%
くらいでやっています。
(※本当に趣味で絵を描く方なら
お客様の目線0%私の思い100%
となるでしょう。)
まあ“お金を稼ぐお仕事”としては
原画の制作&販売は結構
“自分の思い”が
占める割合が多いワケです。
まあ売っているものが
絵画なので当たり前ですね。
②オンライン絵画教室の販売
これは、
お客様の目線への配慮70%
Googleなどの思惑への配慮27%
私の思い3%
くらいでやっています笑
まあビジネスとは
そういうもんなワケです。
自分が作りたいだけのもの
を作って売っても売れない。
誰もお金を払ってまで
欲しいとは思わない。
これがビジネスの世界の
“現実”なわけです。
アートとビジネスじゃ使う頭が違い過ぎる
ここまで
〇時間効率
〇費用対効果
〇お客様の目線
このあたりについて
①原画の制作&販売
②オンラインスクールの販売
この2つの活動を
比較してきました。
まあアートとビジネスは違う
論理で回っている部分が多いワケです。
使う頭が違い過ぎるのです。
正直言って、アート作品を作る上で
〇時間効率
〇費用対効果
〇お客様の目線
これらを気にしていたら、
クオリティーを上げていく
ことは難しいです。
なので、今の時代に
アーティストとして
収入を得て生きていく
というのは、
そもそも簡単じゃないのです!
もしあなたが、アーティストとしての活動で、
思うような結果が出ず、
落ち込んでいたとしても、それは
あなたのせいじゃない!
ということをお伝えしたいんです。
しかし
そうはいっても、今の時代は
〇活動を通して一定の収入を得る
〇集客力、影響力をもって活動する
これができないと
“意味のある作家活動”をできないと思います。
なので、アーティストも
〇作業時間と安定収入
〇作家としての集客力
を身に着けるために
ビジネスの知識も学ぶ
必要があると思うわけです。