説明程度で絵の魅力は死なない

高校時代

授業中、黒板じゃなく
窓の外をぼんやり眺めていて、

板書も写さずノートに落書き
ばっかりしていて

キライな勉強から逃げるためだけに
「美術」の進路を選び
親のお金で学費の高い美大に行った

そんな“お勉強大嫌い”な画家は
一定数存在します。

※もちろん全員が全員
そうではありません。

こういう画家さんに多いのが

「絵の魅力や意味を言葉で
説明するのはヤボだ。」

「作品ありのままを
それぞれの目で見てくれ。」

とまあこういう言い分です。

私も難解で実感に乏しい“コンセプト”を
でっち上げる作家気取りの
自称現代アーティストが嫌いなので

気持ちはわからん
でもないのですが

自分の作品や言葉で
説明することから

逃げるのは
オススメしません。

ヤボったくても
言葉足らずでも自分の言葉で

作品や活動について
語らなければ

作品ありのままを
それぞれの目で見てもらう前に

一瞬でスルーされ忘れられ
この世になかったのと
同じものになります。

これは覚えておいてほしいのですが

これまでの歴史の中で
日本人にとって

「芸術鑑賞」の中心に
あったのは「文芸」でした。

これはまあ、小説や批評など
文章の創作物の世界です。

(手塚治虫以後はここに
マンガも入ってきます。)

その証拠に画家の登竜門のような
公募はないに等しいのに

文芸の世界は、
そこで賞をとれば

有名になり創作で収入も得られる
レベルの作家になれる公募や賞が
たくさんありますね。

これとは対照的にヨーロッパでは
ルネサンス期までは「聖書」という文学
が1強の時代でした。

これへの反発としてルネサンス以後
様々な人間中心主義の「芸術」が生まれる
わけです。

「文学」「美術」「音楽」などなど
数あるジャンルの中で「美術」は
かなり存在感強めなわけです。

近現代の美術は、それまで
最強の文学だった聖書の「挿絵」
であることをやめて

「ビジュアルだけで
勝負するんじゃい」

という思いで
スタートしています。

なので、このヨーロッパ由来の
ARTにあてられた純朴な日本人画家は

「絵の魅力や意味を言葉で
説明するのはヤボだ。」

という発想になって
しまうわけです。

これは鹿鳴館で
ヨーロッパの貴族の
マネをして踊っている明治時代の日本人
と同じくらい

似合わないことをムリして
やっている感

を私は感じてしまいます。

ここで何が言いたいかといえば

一般的な日本人が芸術鑑賞をして
作品の世界に入っていくには
「言葉」から入るのが一番楽なわけです。

つまり我々画家のお客さんに

作品の世界を味わってもらうために
きっかけとして「言葉」を使うと良い
というわけです。

言葉での説明程度で
絵の魅力は死にません。

むしろ「説明の仕方」で絵の魅力が
増幅するケースすらあります。

これは絵を言葉で解説して販売する
仕事をやっていると痛感します笑

なので、それぞれの画家さんに
「自分の作品の魅力を増幅する言葉」
を見つけてほしいわけです。

実際、それまで1枚も
絵が売れなかった画家さんが

作品解説ボードを絵の下に貼って
作家自身が会場で作品解説した結果

1回の展示で4枚も絵が売れた
みたいな劇的な変化を
起こしたこともあります。

逆に

作品名:no title

みたいな完全抽象画ばかりを
無人の密室で展示
したような展覧会では

その完全抽象画がどれほど見事なもの
だったとしても売れることはないでしょう。

こういうコミュニケーションを放棄した
ような展示は失敗してしまうわけです。

18歳の頃
ビックリするくらい絵がうまかった
勉強嫌いの同級生は今コンビニで
バイトしたりしています。

逆に美術予備校内でトップの
学科の成績を収めていた完全抽象画家は

有名な賞をとりオンラインで
数十万円の絵が何枚も売れたりしています。

※こういう例はいっくらでもあります。

作品に魅力があることは
もちろん重要ですが

言葉で考えたり
説明しようとする営みから

逃げなかった画家だけが
生き残るのだと
最近は強く感じるわけです。

結局、賢くないと
生き残れないようなので

日々学び、日々考え、
日々発信していきましょう。

最後まで読んで頂き
ありがとうございます。

それではまた
次回までさようなら~

追伸

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