こんにちは画家の黒沼です!
今回は「SNSで絵を売る」
というテーマでお話していこうと思います。
それでは早速はじめていきましょう。
SNSで絵を売りたいです!
どんな発信をすれば売れるでしょうか?
こんな声を頂くことは
かなり多いんです。
ネットでの情報発信=SNS
という発想の方が多いんですね。
ただこれはちょっと
考えものだと思います。
結論からいえば、「SNSだけやる」
のではほぼ意味がありません。
SNSだけやっていても、
よっぽど発信のセンスのある人しか
意味のあることはできないと思います。
また、大前提として手法に
こだわるのはおかしいです。
オンラインで絵を売りたいのであれば、
何もSNSにこだわる必要はありません。
また情報発信の手段もSNS以外にたくさんあります。
また、基本的にSNSは浅い関係しか作れないので、
個展の告知や作品のセールスをしても
うまくいくことはほとんどありません。
そもそもSNSはセールスや告知
に向いたメディアではないのです。
もちろんSNSの発信だけで
絵が売れる事もありますが、
関係の浅い相手に売るわけなので
かなり安売りする必要があります。
実際、SNSで制作過程を
上げていただけで数万円の絵が
売れたことが何度かありますが、
値引きしてご案内することになり、
どの絵も3万円ほどでお譲りしました。
また、SNSは投稿が
流れていってしまうため
永遠に投稿しなければならず
時間効率も悪いのでオススメしません。
また、これは現代の画家の皆さん
には知っておいてほしいのですが
いいね!と欲しい!
は全く違うということです。
気に入った絵にいいね!を押す行為と
絵にお金を払って購入し部屋に飾る行為では
ハードルの高さが全く違います。
2000いいね!がついた作品でも
いいね!を付けた2000人のうち
1人も買いたいとは思っていない
なんてこともザラにあります。
あなたの絵にお金を払って購入するお客様と
あなたの絵にいいね!を押してくれるお客様は
属性が違うと
思ったほうが良いです。
これは先ほどもお伝えした通り
「SNSは浅い関係しか作れない」
ことが原因です。
絵画のような、生活必需品ではない
“ファングッズ”や“嗜好品”に近いモノは
濃いファンをクローズドな
メディアへ集めセールスする
という形をとらなければ
「マトモなお値段」では売れないのです。
イメージしてみてください。
あなたがマックブックっぽい
オリジナルのパソコンを作って
SNSで初見の相手に売ろうとしたとします。
たぶんいくら安くても
ほとんど売れないと思います。
これはあなたがアップル社
のようなブランドイメージや
信用を持っていないからです。
“ファングッズ”であり“嗜好品”でもある
マックブックはアップル製品だから
初見の相手にでも売れるのです。
SNSで絵を売ろうとするのは
マックブックっぽい
オリジナルのパソコンを作って
初見の相手にSNSで売ろうとする
ことととほぼ同じなわけです。
ただ、SNSで絵を初見の相手
にも売れる人達がいます。
それは芸能人です。
また、フォロワー何十万人みたいな
インフルエンサーも可能でしょう。
彼らは実際にSNS上で
“セールス”することがあります。
ただ、これを目指すのは
得策ではないと思います。
こういったインフルエンサーを
目指すのはかなりセンスを要するからです。
インフルエンサーを狙い撃ちで
生み出すのは極めて難しいのです。
※ここでいうインフルエンサーとは
SNS上でセンスの良い発信をして、
いいね!やリツイートが
バンバンつくような人のことです。
SNS上での影響力は
再現性が低い上に
浅い関係しか築けず
作品購入や個展集客につなげづらい
わけです。
SNSでファンを紹介
しあっても意味ない
またオンライン集客でよく、
SNS上でフォロワーが多い人同士で
お互いのサービスを紹介しあっているケース
がありますがこれもあまり意味がありません。
繰り返しお伝えしている通り
SNSのフォロワーとは浅い関係しか築けません。
そもそも浅い関係なのに、
人づてに紹介された見込み客が
サービスや作品を購入するわけがありません。
以前お互いのメルマガを
他の方と紹介しあったことがありましたが、
ほとんど購入にはつながりませんでした。
オンライン上での相互紹介はあくまでも
“補助”にすぎず、メインの集客手段
にはならないわけです。
さてここまでSNSの短所
ばっかり紹介してきたわけですが
SNSをやらなくて良い
わけではありません。
ちゃんとした
意味のある活用方法があります。
SNSはあくまでもブログやYouTube、
メルマガやLINE公式アカウントのような
より濃いファンの集まるメディア
への入り口として使うのが良いでしょう。
SNSだけやるのではなく、
より濃いファンが集まるメディアと
組み合わせて使うのが良いわけです。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
それではまた次回までさようなら~