描きたいものがなくなる恐怖

こんにちは!画家の黒沼です。
今回は画家志望の方から寄せられた

「描きたいモチーフを思いつかない!」
「絵のアイデアがない!」

というお悩みの解決方法を
紹介していきます。

絵が好きなのに
描きたいものがなくなる恐怖がある
この気持ちは本当によくわかります。

美大に入学したばかりの頃
私はこの

描きたいものがなくなる
恐怖に怯えていました。

それまでは美術予備校に
通っていたため

毎回「課題」や「モチーフ」
が用意されていました。

しかし、美大に入ってからは
自分で制作のモチベーションを
用意しなくてはいけないわけです。

最初の頃は、ずっとやってみたかったこと
をいくつか思いついたのですが、

こういうアイデア
が枯渇したらどうしよう…

みたいな恐怖があったわけです。

実際、絵を描き続けていれば
前回の作品の反省から次の作品のアイデア
が生まれたりするので、基本的に

描きたいものがなくなったりは
しないのですが極稀に、

自分が何を描きたいのかわからない…
そもそもなんで絵を描いていたんだっけ?

みたいな状況になる
ことがあります。

そんな時に私が使っている復活術を
ここからは紹介していきます。

重要なのは、完璧な作品を描こうとしない
ということです。

「実験」で良いのです。

技法材料チェンジ

普段は油絵しか
描かないのなら、

たまには

水彩やアクリル、鉛筆など
別の材料や技法で描いて
みましょう。

この時、モチーフや絵のサイズ
なんかは慣れているものを選び、

技法だけを変えて描いてみましょう。

技法もモチーフもサイズも変えてしまうと、
慣れないことも多く戸惑ってしまったり、

普段の制作と全く関係のない
全く次の制作に活きない“遊び”みたいな
制作になってしまいます。

モチーフチェンジ

普段描かないモチーフに
挑戦するのも良いでしょう。

この時もやはり技法や絵のサイズ
などはいつも通りの方が良いです。

私は普段は花ばかりを
描くのですが、

時々お客様からの

注文にこたえる形で
人物や動物、風景を
描くこともあります。

こういった違うモチーフを
描くチャンスをきっかけに

新しい構図のバリエーションや
描き方なんかが

自分の中で発見できたりします。

絵のサイズチェンジ

私は普段は小さい絵
ばかり描くのですが

大きめの絵を描くと
細かい部分を描くのが
楽で驚きます。

また、逆に美大生時代は
今よりも大きな絵を
描くことが多かったのですが

小さい絵を描くようになった時
完成まであっという間に
進むので驚いたことを

よく覚えています。

また、Fサイズの画面に
描くことに飽きたので

Sサイズ(正方形)の画面や、
超横長の画面、

また、自分で自由に
糸ノコギリで板をくりぬいて

変形の画面を作って
作品を描いた時には

普段とは違う構図の
イメージや描き方を
思いつくことができました。

制作目的チェンジ

制作の目的を変える
というのも一つの手です。

美大に入る前の頃の私は
美大の試験時間に最適化した

短時間でF15サイズの絵を
描く描き方をしていました。

美大生時代、私は月に1回ある
講評会で教授相手に発表するために
絵を描いていました。

百貨店美術画廊での展覧会に
参加するようになってからは
展示販売を目的にした

小さくて飾りやすい
高密度な絵を速いペースで描くように
なりました。

このように制作の目的を変えると
自然に描くイメージや
制作のペースも変わってきます。

するとこれまでにない
自分の強みを
発見できることも多いのです。

制作時間チェンジ

そして最後がこれです。

今私が最もハマっている
「実験」がこれです。

百貨店美術画廊での
展示デビューしたての頃は

年に6回も7回も
大規模グループ展に
参加していたので

(今は個展や2人展などを
年に1,2回程度やってます。)

より多くの作品を用意すべく
1週間に2枚も3枚も
描いていました。

飾りやすい小さい作品を
より高いクオリティーで
描けるように制作工程を工夫し

密度の高い作品をガンガン描けるように
効率化を追求していました。

おかげで技術はついたのですが

1枚の絵にとことん
こだわることができないのが
残念でした。

こういう馬車馬のような
制作スタイルで

“残す意味のある絵”
を自分は描けているのだろうか?

と自分を顧みたわけです。

そこで今やっているのは、
身に着けた技術を使って

いくらでも時間を使って
描くという制作です。

制作時間を全く気にせず満足するまで
時間を使っているので、

おそらくその絵が売れても最低賃金を
割っていると思います。

これはオンライン絵画教室
のような時間効率の良い

収入の柱を別に
持っているからこそできる
贅沢な時間の使い方です。

(私はこのような収入の柱の用意を
現代の画家にはオススメしています。)

死ぬほど時間をかけて描いた絵は
当たり前ですが、

クオリティーの高いものが
生まれやすいです。

単純に作業時間が長いだけでなく
“判断の回数が多い”というのもポイントです。

1日の制作に集中し絵を描き
一旦寝床に入って次の日絵を見ると

冷静な目で自分の絵の問題点
をハッキリ見ることができます。

これを何十回も繰り返すわけです。

(3日で完成した絵は
冷静に見直すチャンスは2回ですが、

30日で完成した絵は
29回も冷静に見直せるわけです。)

今回は描きたいものが
思い浮かばない時

やってみるべき
「実験」をいくつか紹介しました。

是非実践してみてください。

最後まで読んで頂き
ありがとうございます。

それまでまた次回まで
さようなら~

追伸

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