絵が全く思い通りにならず
自分の絵の欠点ばかりが目について
絵を描くのが嫌になってしまい
どん底に私が落ちていた時期
「今回も○○が上手くいかなかった。
××もダメだった…」
こんな弱音を吐きまくっていると
絵の先生がこんな一言を言ってくれました。
「だから次の1枚が描けるんだよ。」
その先生は美術史マニアで、特に近現代の
画家、つまりアーティストとしての画家に
メチャクチャ詳しい先生でした。
そんな知識を生かして、私を励ますために
いろいろな話をしてくれたのですが
中でも印象的だったのが
完全無欠の絵を描いた画家の話です。
これはジャクソン・ポロックの話なのですが
国を代表するレベルの現代アーティストになった
彼はある時期に
自分でも最高に満足した絵で尚且つ
市場にも批評家にも美術館にも認められた
完全無欠の最高傑作を描いてしまいました。
その時代を代表する英雄のような画家に
なったポロックの悲劇はここから始まります。
まあ結論から言ってしまえば
その作品を超える絵をもう描けなくなったわけです。
そして遂には制作のモチベーションすら
湧かなくなってしまったのだそうです。
こうなると画家は辛いですね…
そういった意味では
もっとこうすれば…
次の絵ではここを改善したい
次はこんな挑戦をしてみたい
みたいな、今描いている絵を超えるビジョンが
思い浮かぶのは幸運なことなんだと思います。
まあ今描いている絵の欠点が見えるのは
ちょいとツライことではありますがね。
反省点があるから次の1枚が描けるわけです。
実際私も絵を描いている最中に次の1枚の
アイデアを思いつくことが多いです。
次の1枚を早く描きたいから、今描いている絵を
早く完成させたい!
みたいなモチベーションで
描いている時すらあります。
まあでも、その新しい絵を描いている最中には
次に描きたい絵のビジョンを思いついて
早くその絵を描きたいと思ったりするわけなので
無限ループなわけですが…
そういう意味でも描き続ける
ということは大事なんですね。
でもあれですよ!
アイデアをあれこれ
思いつくからといって
描きかけの絵を何枚も放置して
同時進行で何枚も描き
気が向いたときだけ、描きたい絵を進め
完成するかどうかはわからん。
みたいな制作スタイルはオススメしません。
生み出した者の責任として、
自分なりに1枚1枚“完成”させるべきだと
私は思います。
まあもっと言うと、1枚1枚完成させて
お客様のお家のコレクションにしっかり加えて頂く
ところまで責任を持ちたいというのが
私の個人的な思いだったりします。
絵を作って
お客さんを集めて
売って
コレクションに加えて頂く
ここまでやりたいわけです。
作品を売ってお届けしないと
あなたの部屋は1枚絵を完成させるたびに
ドンドン狭くなっていきますからね。
そうならないために私は
過去に絵を買ってくださった方、1人1人に
展覧会の招待状をお送りしたり
マスメディアへ展示のプレスリリースを
お送りしたり
Googleの検索アルゴリズムを研究して
ブログ記事やYoutube動画も作ったり
facebook広告やYoutube広告といった
ネット広告運用も学んで集客しますし
メルマガやLINE公式アカウントで
マニアックなファン向けの情報発信もしますし
こういった集客とファン化の仕組みを使って
展覧会告知をしたりもするわけです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた次回までさようなら~