自分にしか描けない絵を描く!
個性がなきゃダメ!
これらのルールを過剰に意識して
神経症的な状態で絵を描いた結果
ミョーに何かを意識したような
奇をてらった作品が生まれてしまう
ことがあります。
これが私の守るべき個性なんだ!
これが他にはない私の絵の味なんだ!
とこのように絵が主張してくるのです。
皆さんもおわかりかと思いますが
こういった絵をじっくり眺めて
作品世界にひたることは難しいです。
それでは自分だけの作風を
どうやって見つければ良いのか?
これについて解説していきます。
まず最初に何かしらの分野で
100人に1人の人材になりましょう。
学校でいえば学年に
1人レベルの人材です。
それが達成できたら、別のジャンルでまた
100人に1人の人材になりましょう。
それが達成できたら、別のジャンルでまた
100人に1人の人材になりましょう。
すると、100×100×100=100万
100万人に1人の人材になれるわけです。
〇絵がそれなりに描けて
〇プロの作家として展示販売をやっていて
〇ネット集客や情報発信にも詳しい
この3つを兼ね備えた画家は多分
100万人に1人くらいのレア度だと
思います笑
そしてここからが重要です。
絵の技術がそれなりにあり
アート市場の“売れ筋”がわかっていて
ネット上に利益を生み出す仕組みがあるので
いくらでも1枚の絵に時間をかけられる
(百貨美術画廊で展示する画家のほとんどが
兼業画家なので別の時間労働をしながら
少ない制作時間の中で、
なんとか絵の数を用意するような
制作をしています。)
そんなユニークな制作環境で絵を描ける
画家はおそらく私以外ほぼいません。
こういったどこまでもユニークな生き方、
ユニークな制作環境で絵を描けば
もちろんユニークな絵が生まれます。
このユニークさは、過剰に他者を意識して
奇をてらって生み出されたものではなく
これまでの私の人生経験を総動員した結果、
様々なジャンルでの知識や経験を総動員して
制作環境を整えた結果、
結果的に生まれたユニークさなのです。
こういった様々なジャンルでの人生経験の
掛け算で生まるユニークさには
様々なバリエーションがあるでしょう。
デザイン業界で中間管理職として新人を指導している
×
ハガキ職人的なセンスが抜群でTwitterのフォロワーが1万人いる
×
夜泣きに毎晩起こされる睡眠不足な母親
にしか描けない絵もあるでしょうし
4浪した結果めちゃくちゃ絵が上手く
×
IT企業の営業マンとして社内トップセールスになり
×
2度の離婚を経験した男
にしか描けない絵もあるでしょう。
100人に1人も経験していないようなユニークな経験や
100人に1人も持っていないユニークなスキルを
複数組み合わせることができると
類まれな、かけがえのない
ユニークな人材になれるわけで
そんなユニークな人材の作品は
ユニークに決まっているのです。
こういう“それまでのあなたの人生経験”
を総動員した作品を描くことができると
めちゃくちゃ幸せな気分になります。
キャンバスの上に走馬灯が現われた
かのようなグッとくる何かが描けるのです。
これまで“自分が生きてきた意味”を
感じられるわけです。